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3分でわかる『バビロンの大富豪』と黄金の7つの知恵|お金持ちの教えに学ぶ実践的蓄財術(3)

ぐれあむ勉
ぐれあむ勉
こんにちはみなさん!ぐれあむべんでーす(T橋ダン氏風に)今日も投資の勉強していきましょう!
ダウの犬
ダウの犬
さわやかさが足りひんな

 

今日は投資本の古典、『バビロンの大富豪』を取り上げます。

バビロンの大富豪

 

これまで日本人大富豪の伝記的な記事を2本書いて、その蓄財・投資術を学んできました。安田善次郎さんと本多静六さん。

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超お金持ちに学ぶ、お金持ちになる方法|大富豪の教えに学ぶ実践的蓄財術(1)安田善次郎超大金持ちとなった先人たちがどうお金をため、増やしたかを考えるシリーズ。1回目は安田財閥の祖、安田善次郎。貧しい丁稚から身をおこし、収入の中から毎月10分の1を貯蓄に回して投資で運用することで、一代で巨万の富を築きました。その成功の知恵を学びます。...
あっぱれ
超お金持ちに学ぶ、お金持ちになる方法|大富豪の教えに学ぶ実践的蓄財術(2)本多静六超大金持ちとなった先人たちがいかにお金をため、増やしていったかを考えるシリーズ。第2回目は大学教授にして山林王となった本多静六。月給4分の1天引き貯蓄、2割利食いの株式投資など、一代で巨万の富を築いたストイックかつ合理的な蓄財術を紹介します。...

 

今回は時代をぐぐぐっと遡(さかのぼ)って、地域もぐぐぐぐぐっと広げて、古代バビロニア王国の大富豪の蓄財術に迫ります。

広げ過ぎやろ
ぐぐぐぐぐぐ

 

書いたのは100年昔のアメリカ人社長

最初に断っておくと、本書は古代バビロニア王国の人が書いたものが現代に伝わったものではありません。

なにせ古代バビロニアは紀元前2000〜紀元前500年ごろにあった古〜い国です。まだ粘土板に楔形文字を刻んでいた時代です。

およそ1500年の長きにわたって続いた王国ですが、本書の物語がどの王の時代の話なのか、実在したモデルがいるのかどうかといった情報は一切ありません。

しかもこれ、書いたのは20世紀のアメリカ人です!

元軍人で出版社の社長であったジョージ・S・クレイソン(1874〜1957)なる人物が、今から約100年近く前の1926年に1話ずつパンフレットに発表していったもの。

それが金融関係や会社経営者たちの評判となり、やがて何百万という読者を獲得するに至ったようです。

だから本書は、正しくは古代バビロニア王国を舞台に描かれたフィクションというべきでしょう。

なーんや
まあ本書では「寓話」と説明しています

 

交易と金融で発展した古代都市

古代バビロニアは現代のイラク南方、メソポタミア文明が勃興したチグリス・ユーフラテス川下流域に栄えた国です(下図はWikipediaより。色の濃いところがバビロン)。

古代バニロニア

肥沃な土地で農業が発達した一方、資源が乏しかったことから周辺の国や民族との交易が盛んになり、早くから経済活動が活発に行われていました。

その経済活動を背景に、バビロニアには法律、文学、宗教、芸術、数学、天文学なども発達。その首都バビロンは古代国家の中でもっとも栄えた都市の1つだったようです。

そこでは市民の蓄財や私的経済が認められていました。市民は働けば働くほど報われることになります。だから経済がますます発展したというわけです。

信用取引による金貸し、すなわち「金融」という仕組みが生まれたのもこのバビロンだったとされています。

つまり、この時代にはすでに現代にも通じる金融経済の原理が存在しており、したがって蓄財法があったと考えていいわけです。

ちなみにこの地を初めて統一したのが、かの有名なハンムラビ王(在位・前1792〜前1750)ですね。世界で初めて成文法を整備した王様です。

「目には目を歯には歯を」の法典です
猫パンチには猫パンチを

 

なぜうちには金がない?そうだ金持ちに聞きに行こう!

本書の中身をごく大雑把に要約すると、

経済的繁栄を誇った古代都市バビロンで、巨万の富を築いた大富豪アルカドや知恵者たち、貧しくもひたむきに生きる人々や借金苦から奴隷に身を落とした人々らが登場し、富と幸福をめぐるさまざまな人生ドラマが展開。物語を通して古代から変わらない普遍的な蓄財術とともに、富とは何か、幸福とは何かを伝える投資本の古典的名著。

とまあこんな感じでしょうか。

「繁栄と富と幸福はいかにして築かれるのか」という副題がつけられています。

 

本書は全部で9つの物語から成っています。

大半の物語は、とにかく金に困っている人、または金を稼ぐ甲斐性のない人が登場し、その彼らにお金持ちの知恵者らが自らの経験を語りつつ、蓄財の知恵や幸福になる道を教える、という構成になっています。

金に困っている人は立場もいろいろです。働き者だけどお金がたまらない職人、借金を踏み倒して奴隷に成り果てた商人、働くなんて奴隷のすることだと思っているお坊ちゃんなどなど。急に手にした金をどうしたもんか困っている人もいます。

9話あるうち前半の4話は大富豪アルカドを中心に展開します。

その最初の登場人物が、戦車職人のバンシアです。

あ、戦車って言っても現代人が思い浮かべるあの戦車ではないですよ。まあ裕福な人が移動したり、いざとなったら戦に赴いたりするための馬で引く乗り物というイメージ。

画面下の箱に車輪をつけたみたいな乗り物を想像すればいいと思います(画像は大英博物館の石碑に描かれたシュメール人の戦車)。

シュメール人の戦車

 

この戦車職人のバンシアがある日、自分は朝から晩まで一生懸命働いているのにどうして家は貧しいのか、いったいお金を持っている人と自分は何が違うのか、という疑問を抱きます。それを親友の楽士コッピに打ち明けるところから物語が始まります。

2人はその話をしながら、昔からの友人であり、バビロン1の大金持ちと言われるアルカドのことを思い出します。

アルカドは自分たちと同じ商人の子で、家に財産があったわけではない。スタートラインはそんなに変わらないし、自分たち以上に働いているとか商才が備わっていたようにも思えない。なのになぜあんなに金があるんだ。おかしいじゃないか。と言うわけですね。

そこで2人は、いっちょアルカドにどうして金持ちになったのか聞いてやろう、と意気投合。話を聞くだけなら金はかからん!とばかり、仲間をぞろぞろ引き連れてアルカドのところに出かけます(ここまでがプロローグ)。

迷惑なやつらやな

 

知恵者も別の知恵者から蓄財の道を教わっていた

バンシアたちが訪ねてくると、アルカドは快くみなを招き入れます。

一方礼儀をわきまえない野郎どもは、かなりずけずけとアルカドにものを尋ねました。

「あんたと俺たち、そんなに変わらんよねえ。もともと金持ちだったわけでもないし。なんかどうせついてただけでしょ?おいしい仕事あんの?あったらこっちにも回してくれよ!なんなら金だけ融通してくれてもいいぜ!」みたいな。

いや、さすがにそんな言い方はしてませんが。

アルカドはこれを聞くや、ポツポツと自分語りを始めます。彼もまた、貧しかった若き日に金貸しのアルガミシュに金持ちになる方法を尋ねていたのでした。

アルガミシュはアルカドに大急ぎで粘土板の写しの仕事を依頼していましたが、とても普通にやっていたら間に合いません。そこで、アルカドは大急ぎで間に合わせるから、予定通り完成したらお金持ちになる方法を教えてくれと頼みこみます。

アルガミシュはそれを承知します。そして、アルカドは徹夜で仕事をして粘土板を完成させました。

約束を守り、アルガミシュがアルカドに伝えた知恵とはこうでした。

 

「わしが富への道を見つけたのは、稼いだものは、すべてその一部を自分のものとして取っておくことを心に決めた時だ。おまえとて同じことができるはずだ」

 

「たったそれだけですか」とアルカド。

「羊飼いの心を金貸しの心に変えるのにはそれだけで十分だったよ」。アルガミシュはそう答えます。

 

ちょっとここで注釈。「金貸し」というとなんとなくうさんくさくて意地悪で、高い利息で金を貸し付けて人々を苦しめる、みたいなイメージありませんか?

『ヴェニスの商人』のシャイロックとか、『罪と罰』で主人公に殺された質屋のばあさんとかのイメージ

 

でも、古代バビロニアでは(というかこの本では)金貸しは自らの才覚で金を稼ぎ、それを元手にさらに金を稼いだ成功者であり知恵者という存在として描かれています。

その証拠に、本書では物語の要所要所で知恵のある金貸しが登場し、悩める者たちに正しい道を示そうとします。アルガミシュもそうした1人ですね。

 

一部を自分のものとして取っておけ」とはどういうことか。

それは、毎月の稼ぎから食費や服代、酒代、借金の返済などいろいろ支払いをするけれど、これらに全部使ってしまうのではなく、必ず一部を自分のために残しておけ、ということ。つまり「貯金しろ」って事ですね。

どんなに稼ぎが少なくても必ず10分の1を取っておくように、とアルガミシュは助言します。10分の1蓄財法は安田善次郎翁と同じですね。

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超お金持ちに学ぶ、お金持ちになる方法|大富豪の教えに学ぶ実践的蓄財術(1)安田善次郎超大金持ちとなった先人たちがどうお金をため、増やしたかを考えるシリーズ。1回目は安田財閥の祖、安田善次郎。貧しい丁稚から身をおこし、収入の中から毎月10分の1を貯蓄に回して投資で運用することで、一代で巨万の富を築きました。その成功の知恵を学びます。...

 

「10年ためるとどうなる?」と知恵者に尋ねられ、アルカドは「1年分の稼ぎがたまる」と答えます。

稼ぎの10分の1×12ヶ月×10年=12ヶ月分(1年分)という計算ですね。

でもアルガミシュは「それは真実の半分でしかない」と言います。

「おまえが貯める金は1つ残らずおまえのために働く奴隷なのだ。その金が稼いで来てくれる銅貨も一枚残らずおまえのために稼いでくれる、まさに黄金の子供なのだ」と。

ここ大事なところですね。いったい何のことを言っているんでしょうか
ボケ老人のたわ言?

 

答えは「複利」ですね。ふ・く・り!

利子が利子を呼ぶということ。これがお金持ちになるもっとも大事な知恵です。アインシュタインが人類最大の発見と言い、バフェットおじさんが雪玉ころころとたとえたあれです。くわしくは以下の記事をどうぞ。

お金持ちになる方程式を知っていますか?|バフェット流雪だるまを築く複利の恐るべき力を知るべし!バフェットやアインシュタインも効果を認める複利。資産を増やし、将来の年金不安をなくすには、この複利によって元金を「雪だるま」式に大きくする必要がある。この力を引き出すのが時間であり、投資に大事なのは「資金×利回り×時間×知識」という方程式であることを解説した。...

 

アルガミシュは言います。

「富というものは一本の樹と同じく、小さな種から育つ。おまえが貯める最初の一枚の銅貨が種となって、おまえの富の樹が育つのだ。種を植えるのが早いほど、樹は早く育つ」

若いうちに小さなお金からコツコツと貯めていくことが財産を築くもっとも早く着実な方法だ、というわけです。

この教えを忠実に守ったアルカドは、やがてアルガミシュの信頼を得て事業の後継者となり、ついに国の外にまで名前をとどろかす大金持ちになっていったのでした。

 

富を築く不滅の法則「黄金の7つの知恵」

次の第2話では、アルカドが王様から直々に、富の蓄え方や増やし方をバビロン市民に教えてやってくれと頼まれます。

そこで選ばれた100人の教師を一堂に集め、蓄財術の講義をします。

それが「富をもたらす黄金の7つの知恵」。本書の柱ともいうべきお金の哲学ですね。

その7箇条を以下にまとめておきます。

  1. 財布を太らせることから始めよう
  2. 自分の欲求と必要経費とを混同するべからず
  3. 貯めた資金は寝かさずに増やすべし
  4. 損失という災難から貴重な財産を死守すべし
  5. 自分の住まいを持つことは有益な投資と心得よ
  6. 将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし
  7. 明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし

ちょっとわかりにくいので、もうちょっと内容を具体的にしてみます。

  1. 稼ぎの10分の1を貯金
  2. 無駄遣いをなくせ
  3. 貯めた金は銀行預金せずに投資に回せ
  4. 危険な投資に手を出さず、元本をしっかり守れ
  5. 自宅の購入も投資のうち
  6. 自分年金も作れ
  7. ファイナンシャルリテラシーを高めよ

 

5番目の知恵に関してはちょっと異論を挟みたくなりますが、そこはアメリカ人の発想なので大目に見ておくことにします。

7番目については、黄金を守り増やすためにはそれに長(た)けた人が認める方法をとりなさい、という知恵も後で語られます。要は素人の意見に惑わされることなく、きちんと投資で成功した人の意見に耳をかたむけなさいということ。

これとってもとっても大事ですね。だいたいの初心者は何も知識がないまま、隣近所の素人のもうかった話とか銀行・証券会社の窓口の職員の口車にのせられて、たいして上がりもしない株に付き合わされたり、手数料のバカ高い詐欺的な投資商品に引っかかったりして財産を失っていくのです。

そうならないためには、最低限の投資の知識を身に付けなくてはいけません。ここを甘く考えたり、学ぶための投資をケチったりすると、結局資産を築けずに終わります。

僕のおすすめの投資スクールを以下にまとめていますので、よかったらご参考に。

ランキング
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奴隷人生から決死の脱出

この後、第3話ではアルカドと講義受講生たちの「白熱教室」があり、第4話ではアルカドの息子ノマシマの試練の旅の話が続きますが、詳細は割愛します。

いずれもこの7つの知恵をベースにした話となっています。

そして後半では、アルカド以外の人物が登場し、ある種の短編小説のようにオムニバスで物語が展開していきます。

 

ここでは一番印象に残る「奴隷からの脱出」の物語を紹介しておきましょう。

奴隷といっても、「おれは会社の奴隷だよ」みたいな比喩じゃありません。古代バビロニアには本当に奴隷制度があり、一度奴隷に身を落とした者は二度と元の市民(=自由人)には戻れませんでした。

親の借金のカタに子供が売られ、奴隷になるなんてこともあったようですね。

 

ラクダ商人ダバシアの人生を描いた第7話は、そんな奴隷に身を落とした男の波乱万丈の物語です。

まず登場するのは、方々に借金をこさえて返済できず、食事も満足にできずにいるタルカドという男です。

この男が運悪く、お金を借りた富豪ダバシアに往来ででくわします。ダバシアは「はよ金返せ」とせっつきますが、タルカドは「ツキがなくて」と返済できないいいわけを並べます。

するとダバシアはタルカドを強引にメシ屋に連れ込みます。

そして腹の空いたタルカドを前に、自分だけおいしい肉料理を食べ始めます。「空腹になれば頭がさえてくるだろ、けっけっけ!」みたいな。

やな野郎やなあ

 

ダバシアはタルカドに食べ物をごちそうする代わりに、自らの壮絶な人生を語り始めます。

若い頃、ダバシアはタルカドと同じダメ人間でした。

自らの収入の枠を超え、借金をして自分の物や妻の服・宝飾品といったものを買っていき、いつしか返済ができなくなるほどに借金がふくれあがってしまったのです。

そしてバビロンを逃げ出し、砂漠を流浪し、盗賊仲間に入って悪さを重ね、とうとう捕まってしまいます。

今で言えばカード地獄に落ちて強盗しちゃうみたいな?

 

死罪こそ免れたものの、ダバシアは自由人の地位を剥奪され、奴隷としてシリアの族長に売られました。

そこで、妻のラクダの世話係となります。

ダバシアは奴隷に身を落としてからも、いつの日かバビロンでお金を借りた人たちにきちんと返済したいと願っていました。

その思いを聞いた奥方が、こんなことを言い聞かせます。

「おまえの借金はおまえにとっての敵のはず。借金のせいでバビロンを追い出されたのですからね。敵を放っておいたために相手はどんどん強くなって、おまえの手に負えなくなったのです。おまえが人間の魂を持って敵と闘っていたならば、おまえはその敵を屈服させ、周りの人たちから尊敬されるようになっていたでしょう。ところがおまえは敵と闘うだけの勇気がなかった」

だからシリアで奴隷なんかに身を落としたのだ、と奥方は言います。

この手厳しい意見に、ダバシアは返す言葉がありませんでした。

でもこの奥方、自分も族長の奴隷みたいなもんだと嘆いていて、ひそかにダバシアの境遇に同情を寄せていたんですね。それで、機をみてダバシアに策略を授け、もう一度「自由人」となるためにバビロンにお逃げなさい、とチャンスを与えます。

とは言え、奴隷が主人から逃げたら死罪は免れません。

ダバシアは決死の思いでこの奥方の策に乗り、族長の目をごまかして逃げ出します。

そして広大な砂漠に差し掛かり、灼熱の砂漠を飲まず食わずで歩いていきます。しかしダバシアの体力は限界に達し、力尽きて倒れ、「もうここで死ぬのか」とあきらめかけます。

しかし、彼は奥方のきびしい言葉を思い出し、気力を振り絞って立ち上がるのでした。

彼に最後の力を与えたのは、奴隷となっても失わずにいた「自由人としての誇り」でした。

そしてダバシアは、死線を超えてバビロンにたどり着きます。そこから改心し、金貸しのメイソンの知恵を借りて滞っていた借金を少しずつ返済し、同時に自らの財産も増やしていきました。

ダバシアが話終わると、若いタルカドは目をうるませ、「あなたは私に今後の人生を与えてくださいました。自分の中に自由人の魂がわきあがってきた」と、改心したのです。

さて、この壮絶な物語の教訓はいったいなんでしょう。

誇りを失わず、困難に立ち向かえってことですかね
無駄遣いすなってことやろ

 

このあと1つ話をはさ身、最終第9話も「奴隷」からの脱出の話です。この最終話が僕は本書の中で一番好きなんですが、長くなるしネタバレになっちゃうので割愛します。

ひとことで言うと「幸福とは金ではなく、労働の喜びを知ることにあり」という内容です。興味ある方はぜひ読んでみてください。

うわっ、はしょりおったな
ち、ちがいます(汗)

 

現代の考古学者がバビロンの借金返済法に救われた⁈

第7話と第9話の2つの話に挟まれた第8話では、舞台が急に現代に飛びます。

ここでの主役は英国の考古学者シュルーヴェリィなる人物です。彼はバビロンの遺跡から発掘された粘土板5枚の解読を依頼されており、その内容を手紙の形で依頼主に送ります。

その粘土板に記されていたというのが、なんとダバシアの借金返済記録だったのでした。

実はこの考古学者は大きな借金を抱えており、どうやら生活が破綻しかけているらしいことが手紙の内容からわかります。そして彼は、この粘土板を解読しつつ、そこに記された返済と蓄財の具体的な内容を自ら実践していきます。

命からがら砂漠からバビロンに生還したダバシアは、金貸しメイソンの知恵を借り、ほうぼうから借りた金を少しずつ平等に返しつつ、同時に蓄財もしていき、やがてバビロンでも指折りの富豪になりました。

5枚の粘土板に記されていた返済方法とは、だいたいこんな内容でした。

  1. 収入の10分の7で暮らし、2割りを返済に当て、1割を自分のために蓄える
  2. 借金した人物と金額を全部書き出し、それを見せて分割返済に協力を求める
  3. いっぺんに返せと脅されても平等公正な返済を実行する
  4. この間に事業にもお金を回し、‪収入が増えたらそれに応じて返済額も増やす
  5. 苦しくてもこれをかたくなに続けて返済を完了する

ダバシアはこのメイソンの知恵のおかげで、計画的にお金を返しながら、商売に必要なお金もためていきます。そして、何ヶ月かして返済が進み、自分の手元にもお金ができた頃には、何年ぶりかで心がすっと軽くなったと記しています。

そしてダバシアは30ヶ月目にとうとう全部の借金の返済を終えます。もうその頃には、お金を貸した人たちからは褒め称えられ、いっぺんに返せと口汚くののしっていた老人からは「おまえさんのためならいつでもまた用立てする」と言われるまでになっていました。

奴隷となっての苦しみ、そして自由人の身分を取り戻した誇りが、彼を変えたんですね。まあ、また逃げ出して奴隷に身を落とすよりこの返済生活のほうがずっと楽だったわけですが、、、。

考古学者シュルーヴェリィは、この粘土板に記された「10分の2借金返済・10分の1蓄財法」を自ら実践し、ちゃんとした生活を取り戻していきました。

それを記した書簡でこの物語は締め括られています。そこには自分たち夫婦の生活がこの粘土板の知恵のおかげで正常に戻り、しかも貯蓄を投資に回したことで資産も増えていっていること、そして「遺跡でダバシアの霊にあったらぜひ礼を言っておいてほしい」と感謝の気持ちをつづっています。

収入の7割で暮らすのは決して楽ではないけれど、そこは家計を見直して、家賃を下げたり、無駄遣いをやめるといった工夫もしていったようです。

このへんは僕も自分の体験談として以下の記事に書きましたが、投資をする以前に家計を見直して、余裕資金を捻出することは本当に大事です。

豚の貯金箱にお札の写真
家計の見直しが投資生活に欠かせない理由|1級FPにライフプラン見直しを相談した件投資を始める前提として、家計の見直しは不可欠。1級ファイナンシャルプランナーにライフプラン見直しを相談したところ、住居費や通信費、サブスク代など月々の固定費の無駄が大幅に削減でき、労働収入に加えて投資余力が大幅にアップ。人生がプラス方向にがらりと転換するきっかけになった。...

 

この粘土板の借金返済方法が現代にどこまで有効なのかはわかりませんが、おそらくとても現実的で無理のない方法に思えます。

現在借金返済に苦しんでいる人がいたら「7割生活、2割返済、1割貯金」を実践してみてはどうでしょう。バビロン大富豪の知恵に救われるかもしれません。

 

まあちょっと強引な展開ではありますが、この挿話をはさむことによって、著者は古代バビロニアの知恵が現代でも通用するのだということを描きたかったのでしょう。

フィクションの中にノンフィクション(実話・現実)を混ぜ込んでリアリティを出そうというメタフィクション。いや、考古学者の話もフィクションだから、フィクションの中のフィクションという容れ子構造というべきか。

くしゃみでそう
それはハクション

 

現代日本に漫画版でよみがえった

原作は100年近くも前に書かれた物ですが、2019年に日本で漫画化され、すでに20万部突破のベストセラーとなっています。

バビロン大富豪の教え

 

中身はこんな感じ。活字より迫力が伝わりますね(画像はAmazonの販売ページより)。

漫画バビロン大富豪の教え

 

原作の最初に登場するバンシアは、漫画では少年の設定になっています。仕事は戦車職人ではなく、剣をつくる武器職人の息子と変わっています。

漫画としてスムーズにストーリーが追えるよう、また読者がより感情移入しやすいよう、いろいろアレンジして工夫されています。このあたりは漫画王国ニッポンのお家芸という感じです。

 

ちなみに、N田あっちゃんが動画で紹介しているのはこの漫画版の方です。

さすが元芸人(?)だけあって、それはそれは見事な語りと小芝居でたっぷりと魅力を伝えています。構成も見事で飽きさせません。

 

ふふん、敗北を認めおったな
エクストリーム、負けるが勝ち!

 

まとめ☆単なる投資テクニックの本にはない人生の深み

『バビロンの大富豪』の紹介、いかがだったでしょうか。

投資本の名著として百年近く読み継がれてきたわけですが、おそらくそれは、単に蓄財のテクニックを伝えるだけではなく、1つ1つの物語に描かれた人間模様に、読者が自分の姿を重ね合わせて共感したり、人生の深みを読み取ったりするからではないでしょうか。

人とお金との関係は、古代も現代も変わらない普遍的なテーマなのでしょう。

 

最後に物語に登場する人物を一覧にしておきます。なんの役に立つのかわかりませんが。後から思い出したいときに参照ください。

バンシア 戦車職人

コッベ  楽士。バンシアの友人・

アルカド バビロンの大富豪。王の国庫にも金を貸し出している

ノマシマ アルカドの息子。放浪と苦難の末に富をつかむ

アルガミシュ 金貸し。アルカドに蓄財の知恵を授ける

ロダン  槍職人。王から金50メダルを授かり、それをどう運用するかで悩む

メイソン 金貸し。富豪。ロダンに対し人に金を貸す意味などの知恵を授ける

バンザル 城壁警護の老戦士

ダバシア 富豪の駱駝商、元奴隷

タルカド 借金しすぎて返済困難に陥っている男。ダバシアにも金を借りている

シャルゥ・ナダ 大富豪の大商人、元奴隷

アラド・グラ  シャルゥの恩人であり共同経営者

ハダン・グラ  アラドの孫。仕事嫌いの若者。シャルゥが面倒をみている

シュルーヴェリィ 考古学者。ダバシアの粘土板を解読。借金で生活苦

 

それでは今日はここまで!
あー長かった。あっちゃん見よっと

 

『バビロンの大富豪』まとめ
  • 100年も前に書かれたお金を投資の本
  • 著者は元軍人で出版社を経営するアメリカ人
  • 古代バビロニア王国の都を舞台にしたお金にまつわる物語集
  • 大富豪アルカドや金貸しが貧しい人々に知恵を授ける
  • 10分の1貯蓄方法など「黄金の7つの知恵」が核
  • 奴隷からの決死の脱出など波乱万丈な物語も
  • 単に蓄財テクニックを記した本にあらず
  • お金と幸福についての普遍的なテーマに共感できる

 

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