おすすめ投資本

2020年最新版|700冊から厳選!絶対はずせない投資本の名著20選(初心者から上級者までおすすめ)

 

ぐれあむ勉
ぐれあむ勉
こんにちは、ぐれあむです!投資の勉強始めます!
ダウの犬
ダウの犬
勝手にやれば~

 

今回は「おすすめ投資本」の紹介です。

新聞記者を引退後、投資を始めて7年になりますが、この間に読んだ金融・投資関係の本は700冊は下らないだろうと思います(写真はマイ投資本本棚の一部)。まあ書店での斜め読みも含めてですが、3日に1冊くらいのペースで何らかの投資本に触れているという勘定です。投資本マニアなので、、、(笑)。

投資本 本棚

 

その中から、投資初心者~上級者に自信をもっておすすめできる投資本20冊を選んで紹介してみました。

投資の勉強を何からしたらいいのかわからないという人の道案内になればと願い、実際に通読・熟読・再読してみて「本当に良かった」「ためになった」そして投資の実践で「もうかった!」という良書だけを厳選しました。

選んだ基準は、なるべく実践的に投資やトレードをしてすごい成績を残している人、研究者としてオリジナルの理論を持ちかつその後の投資の世界に多大な影響を与えた人の著書で、かつ長年読み継がれ、内容が古びないもの、を中心にしています。

個人投資家が次々に出す「●●投資術」のたぐいはすべからくこれらの名著の亜流と思ったほうがいいです(言葉は悪いけど)。であれば、できるだけ基本となる名著を先に読んでおくべきだというのが僕の考えです。

この中であなたにぴったりの1冊が見つかればしめたもの。その本や投資スタイルから徐々に勉強範囲を広げていってほしいです。

それでは「おすすめ投資本20選」をどうぞ!
写真だけでええわ

 

注意★本稿は投資本のランキングではなく、初心者が読み進めて理解が深められるであろうステップ順になっています

 

Contents

初心者におすすめの投資の本(難易度★)

投資の必要性を考える1冊『金持ち父さん貧乏父さん』(難易度★)

金持ち父さん貧乏父さん

ロバート・キヨサキほか著『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房)

『金持ち父さん貧乏父さん』”]世界100か国以上で翻訳され、3000万部以上を売り上げた超ベストセラーにしてロングセラー。著者には2人の“父さん”がいます。1人は高学歴で勤勉だけどいつもお金に困っている実の父。もう1人は中卒だけど事業と投資で成功してお金持ちの親友の父。それぞれの「父さん」はいったい何がどう違うのか。本書は私(=著者)がこの金持ち父さんから学んだお金についての哲学を開陳していきます。読み進めていくと、金持ち父さんと貧乏父さんのお金に対する考え方や懐に入るお金の流れの違いがはっきりと見えてきます。そして、競争ばかり激しくて単なるどんぐりのせいくらべにすぎない「ラットレース」から抜け出し、「経済的自由」を手に入れるには、ファイナンシャル・インテリジェンスを身につけ、稼ぐために働くのではなく「お金に働いてもらう」ことが大切だということがわかってきます。対話やエピソードが豊富で、厚いわりに読みやすいのも評価ポイント。「投資がなぜ必要なのかわからん!」「どうしたらお金をためられるのか知りたい!」という人にまず読んでほしい1冊です。

『金持ち父さん 貧乏父さん』の詳細な中身を知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓↓↓

金持ち父さん貧乏父さん
3分でわかる『金持ち父さん貧乏父さん』|おすすめ投資本解説全世界3000万部、驚異の投資本ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の概要を整理して3分で理解してもらうための記事。「おすすめの投資本20選」の詳しい解説も兼ねています。...
カバーが紫色の改訂版も出ていますが旧版の内容で十分です
ブック●フで300円で売っとる

 

どんな資産をつくるかを考える1冊『世界のエリート投資家は何を考えているのか』(難易度★)

世界のエリートは何を考えているのか

アンソニー・ロビンズ著『世界のエリート投資家は何を考えているのか』(三笠書房)

『金持ち父さんー』でお金を働かせる必要性がわかったら、この本に進むといいと思います。著者は100か国以上、5,000万人に影響を与えてきた世界ナンバーワン・カリスマコーチと呼ばれる人物。これまで数多くの金融界のレジェンドにインタビューしてきたこの著者が、投資成功のエッセンスをまとめた本です。金持ちほど「金儲け=ゲーム」と考えており、そのゲームの正しい必勝法を学べとありますが、書かれてあるのは「生涯続く収入源を作る」「収入の一定額をコツコツ貯めて投資」「複利の効果を最大限生かす」など至極まっとう。お金が「増えない・貯まらない」9つの理由も身につまされます。後半では資産運用のための「黄金のポートフォリオ(資産配分)」作りが語られています。世界最大のヘッジファンドを運用するレイ・ダリオが著者だけに披露した、どんな状況下でも負けない「オールシーズン型」ポートフォリオの資産配分は本書最大の目玉でしょう。近著に『世界のエリート投資家は何を見て動くのか』という姉妹書(赤本)が出ましたが、そちらはもう少し人生についてのコーチングというか精神論などが語られているため、投資についての指南であればこちらの青本だけで十分と思います。

レイ・ダリオはめったにマスコミに出てこないらしい
ダリオってだりお?

 

投資先を探す考え方を身につける入門書『ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること』(難易度★)

ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること

苦瓜達郎著『ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること』(幻冬社新書)

著者はプロが選ぶファンド大賞で6年連続で最優秀・優秀賞に輝いた「ニッポン中小型株ファンド」のすご腕ファンドマネジャー。年間900もの企業面接と徹底したリサーチを行うというこの「企業の目利き」が、会社や経営者で見るべき点、勝てるビジネスモデルの条件、テーマ投資の是非、押さえるべき企業財務のポイントなど、自身の投資哲学をわかりやすく語った本です。ご自身のファンドに実際に組み入れた個別銘柄やセクター(業種)を取りあげ、その判断内容を具体的に示しているのもとても勉強になります。新書なので分厚い本が苦手な方でも簡単に読めてしまいますが、銘柄選びの本質とともに、株式投資とは何なのかという大事なエッセンスを教えてくれます。投資初心者にとっては正しい投資のあり方を教えてくれる格好の道しるべになるでしょう。個人的には著者にはもう少し上級者向けのまとまった投資理論書もいつか書いてほしいです。

すぐ読めてすごく深い
名前が苦そう

 

いろいろな投資手法と思考法を学ぶ1冊『投資で一番大切な20の教え』(難易度★)

投資で一番大切な20の教え

ハワード・マークス著『投資で一番大切な20の教え』(日本経済新聞出版社)

世界最大級の資産運用会社の創業者である著者が、20年にわたり顧客に送り続けたレターをまとめた本。投資市場は不確かで、複雑で、落とし穴がたくさんあります。そこをかいくぐって勝ち残るために必要な「投資家心得」が20項目にまとまっています。「二次的思考をめぐらせ」「市場の効率性と限界を理解し」「市場サイクルの今どこにいるかを理解し」「投資チャンスを我慢強く待つ」等々、様々な投資の天才たちとその手法を熟知した著者が「40年以上かけて磨きあげてきた実効性のある投資哲学」を詰め込んでいます。とりわけ、リスクの理解とコントロールについての考え方は本書全体を貫くベースともなっており、手を変え品を変えてなんとか読者に伝えようという強い意志が感じられます。投資の神様バフェットさんが大絶賛し、大量購入して株主たちに配ったことでも知られる1冊で、投資初心者はぜひとも頭に入れておきたい内容がいっぱい。でも実は投資経験者ほど身につまされる内容が多く、初心者から中級者まで何度も立ち返って再読するに値する本と言えるでしょう。

狭い知識で投資始めると大けがしますから!
経験者は語る

 

株投資でプロに勝つ極意を学ぶ1冊『ピーター・リンチの株で勝つ』(難易度★)

株で勝つ

ピーター・リンチほか著『ピーター・リンチの株で勝つ』(ダイヤモンド社)

著者は運用資金2000万ドルを13年で140億ドルにまで増やし、全米NO.1ファンドマネージャの称号を得た天才投資家。その著者が、市場でプロに勝っていくための条件や10倍に上がる有望株(テンバガー)の探し方、情報収集の方法、売買のタイミングなど、アマチュア目線で投資の基本から応用までを幅広く教えてくれる1冊。「アマチュアは視点さえ間違えなければ、プロや全体の相場よりずっと好成績があげやすく、有利だ」と著者は説きます。理由はいろいろ。個人は上昇が見込める小型株を見つけて自由に買えるが、ファンドマネジャーなどのプロは顧客説明や短期での成績を上げなくてはならないなどの制約があり、規模が大きいほどそういう無名の小型株は買いにくいため等々。身近な場所、日常の体験の中に有望銘柄探しのヒントがあり、そこにアマチュアの強みがあるという内容も目からウロコです。第13章の「知って役に立つ幾つかの数字」と第15章の「最終チェックリスト」は銘柄探しを始める前にぜひ一通り頭に入れておきたい内容でしょう。日本の株式市場にすべてが適合するわけではないものの、本書には株初心者(経験者も)が押さえておきたい基本が十分に網羅されています。数多(あまた)ある株投資本の中でも根強い人気を誇るロングセラーであり、「基本から応用までこれ1冊で十分」というファンも多い名著と思います。ちなみに私が初めて「テンバガー」という言葉を知ったのは本書でした。「馬鹿でも経営できる」「面白みのない社名の」「退屈で」「ニッチな産業」などの有望株の特徴や、「超人気産業の超人気株は買うな」といった教えは今読んでも示唆に富んでいます。

ことあるごとに読み返す1冊です
リンチでボコボコにして勝つ!

 

バリュー投資の基礎文献にして実践的教科書の1冊『バフェットの銘柄選択術』(難易度★)

バフェットの銘柄選択術

メアリー・バフェットほか著『億万長者をめざす バフェットの銘柄選択術』(日本経済新聞社)

投資の神様、世界一の投資家として知られるウォーレン・バフェット氏。彼の息子の元妻にして「一番弟子」とも目される著者が、その投資哲学を余すことなく伝えた本です。「消費者独占型企業を見分ける8つの基準」をはじめ、バフェット氏独自の好む銘柄や選択方法、割安時にしかける投資タイミングなど、「バリュー投資(企業価値に比べて株価が割安な銘柄に投資する手法)」の極意が詰まっています。バフェット氏自らが投資判断した実際の銘柄でケーススタディをしており、各章ごとにフィードバックの質問も書かれているため、通読することで氏の目線がわかり、企業の見方がかなりレベルアップします。数あるバフェット本の中でもトップに挙げられる基本書です。

個人資産9兆円の神です!
ちょっとめぐんでー

 

中級者におすすめの投資の本(難易度★★)

投資家目線で企業会計を理解するための1冊『バフェットの財務諸表を読む力』(難易度★★)

バフェットの財務諸表を読む力

メアリー・バフェットほか著『バフェットの財務諸表を読む力』(徳間書店)

先に紹介した『銘柄選択術』で銘柄選びの原理原則を学び、企業財務に興味を持たれた方におすすめの1冊です。「宝の隠し場所が書かれている」とバフェット氏が語る通り、財務諸表には優良企業を見抜くたくさんのヒントが数字に姿を変えて載っています。企業会計を1から勉強しようと思うと広すぎて気持ちが萎えますが、本書は投資家が銘柄探しに必要となるポイントだけを抜き出し、5つの章で合計「58のルール」として教えてくれています。いわく「バフェット流 利殖術の要諦」「同 損益計算書の読み方」「同 貸借対照表の読み方」「キャッシュフロー計算書の読み方」、そしてバフェット氏が好む「永続的競争優位性を持つ企業の評価法」など、有望企業の特徴やあぶない企業の特徴が数字のどこに現れるのかが書かれています。「神様」の財務諸表の見方がわかるとてもぜいたくな1冊と言えます。

すぐれた企業は消費者の一部を所有している」
なんのこっちゃ

 

バリュー投資の古典的バイブル『賢明なる投資家』(難易度★★)

新賢明なる投資家

ベンジャミン・グレアム著『新 賢明なる投資家(上・下)』(パンローリング)

1949年に出版されるや、またたく間に個人投資家の間で話題となり、バリュー投資のバイブルとなった古典です。「損失を最小限に抑え」「自滅的な行動をコントロールし」「持続可能な利益を最大限に高める」ことを原則としつつ、「時価に対して大きな安全域を有した価値ある銘柄」を探すべしと説いています。「投資」と「投機」をきちんと区別する投資のあり方、将来伸びるのは流行株ではなく「魅力のない二流企業株」にある、といった知見の数々は、出版から70年たつ今もまったく古びていません。概論的な教えを展開する上巻に対し、下巻はより具体的な事例で投資先のリスクや投資判断を解説しています。第17章の「特別な4社の例」では、破綻した4企業のそれぞれ異なるリスクについて解説。また第18章の「8組の企業比較」は、株式名簿上ですぐ隣か近くにある(それゆえ名前が似ていたりする)というだけで業種も業績もまったく異なる企業2社を8組比較するというユニークな試みを実践しています。同じ上場企業でもファンダメンタルズがあまりに違いすぎることに驚き、変に同じような業種の株ばかりに固執することなく、より多くの銘柄を知り、比較する重要性を教えられます。「新・賢明なる投資家(上・下)」は、『金融版悪魔の辞典』で知られる金融ジャーナリストのジェイソン・ツバイク氏が現代の市場に合わせて章ごとに注解を入れた特別版。注解が理解の助けになるものの、ややお高めなのが難です。なので、まずは本人の文章だけを旧版の『賢明なる投資家』で通読してみるといいかもしれません。Amazonプライム会員ならKindleでタダで読めます。

ぐれあむの名に恥じない投資家になります!
すでに恥ずかしいで~

 

企業の優位性と普遍的価値は何かを知る1冊『千年投資の公理』(難易度★★)

千年投資の公理

パット・ドーシー著『千年投資の公理』(パンローリング)

著者は銘柄レーティングなどで知られる金融情報会社「モーニングスター」の調査部門責任者。その著者が、長期にわたって平均以上の利益を上げられる企業の特徴と探し方をまとめた本です。本書で特に紙数を割いているのが、他社が簡単にまねのできない事業の優位性=「経済的な堀(モート)」について。バフェット氏も重視するこの「堀」の種類や見極め方が本書の最大の読みどころでしょう。「堀」がある企業には無形のブランド力があり、コスト、規模、場所の優位性があり、その結果として高収益になっている。こうした企業は「たいした経営判断なしに業績を上げられる」ため「優れたリーダーは不要」という考え方で、これもバフェット氏の発想と同じですね。わかりにくいタイトルで損している気がしますが、グレアム&バフェット本でバリュー投資の基本を押さえたらぜひ読んでほしい隠れ名著です。

書名見た時、トンデモ本と勘違いしました!
千年は大げさや~

 

グロース投資の神髄を語りつくした1冊『株式投資で普通でない利益を得る』(難易度★★)

株式投資で普通でない利益を得る

フィリップ・A・フィッシャー著『株式投資で普通でない利益を得る』(パンローリング)

「グロース(成長株)投資の父」と呼ばれる著者が、「最小のリスクで資産を最大化する最高の投資手法」を伝授した本。本書には隅から隅まで読む価値のある内容が詰まっていますが、とりわけ読んでほしいのが、経営者や企業風土にまで目を配る「最高の株を選び出す15のポイント」の章。商品には十分な市場があって伸びが期待できるか、現在の商品の成長が衰えても開発や改善で売り上げを増やす決意を経営陣は持っているか、高い利益率を上げているか、それを維持・向上するために何をしているか、労使関係は好調か等々、現在に至ってもまったく古びない真理が書かれており、ぜひとも繰り返して読んで頭に叩き込みたい内容です。このほか「行きすぎた分散投資はするな」「配当は無視せよ」「10倍100倍になるまで持ち続けよ」といった教訓、売り時を決める「3つの理由」などなど、グロース投資の根本的な考えが余計な図解や表なしに文章だけで語られています。グレアムからバリュー投資を学んだバフェット氏は、後にこのフィッシャーからグロース投資の基本を教えられて大きく飛躍したと言われています。「20世紀最高の投資本」とも言われ、多くの投資本の「種本」となっている古典でもありますね。別出版から旧訳も出ていましたが、このパンローリング版の方が断然読みやすいです。

息子も世界的な投資家です!
親子で稼ぎすぎ!

 

運用の基本とインデックス投信の優位性を学ぶ1冊『敗者のゲーム』(難易度★★)

敗者のゲーム

チャールズ・エリス著『敗者のゲーム』(日本経済新聞出版社)

イェール財団の財産を30億ドルから230億ドルに増やした資産運用の超達人が、その運用哲学をまとめた本です。いわゆる「インデックスファンド」の優位性を示し、全米の個人投資家のガイドとなった本でもあります。著者によれば、ほとんどの機関投資家の運用成績は長期では市場平均を超えられず、株式市場はいわば「敗者のゲーム」となっている。その中で個人投資家は、市場に勝とうなどと思わず、ただ成長するインデックスのファンドを活用すればよいと論じています。「運用とは科学でも芸術でもなく最も効率的な方法を決定するエンジニアリングである」など、投資経験に基づく理知的な考え方が読んでいてとても魅力的です。この本をインデックス投資を世に広めた原典くらいに考えている人が多いですが(ある意味その通りなのだけど)、「敗者になるくらいなら何も考えずにインデックスやっとけ」というネガティブな消去法などでは決してなく、投資を工学的にとらえた勝ち方など、むしろ考えるべき方向性を教えてくれることに価値があるのだと思います。資産運用とポートフォリオ作りの大事な考え方もあわせて学べる1冊です。

負け犬はいやや~
負けるが勝ち!

 

投資の歴史と市場の現在を学ぶ1冊『ウォール街のランダム・ウォーカー』(難易度★★)

ウォール街のランダム・ウォーカー

バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー』(日本経済新聞出版社)

1973年に原著が発売されてから半世紀近くたつ今も版を重ねて読み継がれているロングセラーです。著者はプリンストン大名誉教授の経済学者。肩書は重々しいですが、元はウォール街の投資銀行で資産運用や投資分析の経験を積んだいわば投資のプロです。そんな著者が、投資についてのありとあらゆる知見を網羅して解説した本です。チューリップ投機から仮想通貨に至る「バブル崩壊」の歴史、世に存在する様々な投資理論の歴史と成果、ファンダメンタル派VSテクニカル派、アクティブVSパッシブから、新しいところではスマートベータとリスクパリティーのポートフォリオ構築方法などなど、いろんなことに首を突っ込んで論評しているのが特徴です。よく、ランダム・ウォーク理論(過去の動きから将来を予測するのは不可能)や効率的市場仮説(株価にはすべての情報がすでに織り込まれている)、インデックス投資優位などの理論的支柱みたいに紹介されますが、この本の価値はそこではなく、投資にかかわるすべての人が考えるべき視点と材料をふんだんに与えてくれることだと思います。それも、決してアカデミズムに陥らず、投資家の「痒いところに手が届く」中身になっているのが素晴らしい。版を重ねながら新しい知見や新しい投資手法を書き加えて進化していて、決して中身が古びないのも魅力です。「ウォール街の教科書」としてこれを超える類書は今後も出ないでしょう。

S&P500の記事でも紹介しました!
サルに負けちゃうって話な

 

トレードに必要なメンタルを鍛える1冊『デイトレード』(難易度★★)

デイトレード

オリバー・べレスほか著『デイトレード』(日経BP)

投資を長く続けていると、もっとも大切なのは知識やテクニックではなくメンタルなのではないかと思えてくることがあります。そんなことを感じたときにぜひ読んでほしいのがこの1冊。トレーダーとしてもトレーディング教育事業でも大成功した著者が、「血のにじむような努力を重ね、時を忘れて学んで」体得した独自のトレーディング哲学を書き記した世界的なロングセラーです。「トレードとは株ではなく人を取引するもの(=安く売ってくれるか高く買ってくれるバカを探せ!)」「ウォール街(取引市場)では事実は問題ではない(=株価はニュース通りに動かない)」「ホームランは敗者のため(=熟練トレーダーは決して一発を狙いにいかず安定的なヒットを目指す)」等々、トレーダーが心すべき金言警句が盛りだくさん。著者は講演などでも人気があるようで、わかりやすいたとえで説明してくれるレトリックのうまさも本書の魅力です。個人的には「すぐに損切できない」「時間軸を変更してしまう」などを戒めた「第5章トレーディングにおける7つの大罪」はすべてのトレーダーが心に刻むべき内容と思います。短期トレーダーに限らず、長期投資家も繰り返し読むべき名著でしょう。

メンタル養成では『ゾーン』よりこっち派です
どっちも眠くなる

 

日本人が知っておくべき指数を学ぶ1冊『相場を大きく動かす「株価指数」の読み方・儲け方』(難易度★★)

相場を大きく動かす「株価指数」の読み方・儲け方

菊地正俊著『相場を大きく動かす「株価指数」の読み方・儲け方』(日本実業出版社)

著者は内外の大手証券を渡り歩いて腕を磨き、日本ナンバーワン・ストラテジストにも輝いた人物(現在みずほ証券チーフ株式ストラテジスト)。その著者が、日経平均株価を中心に、日本の個人投資家が知っておくべき株価指数について解説した本です。短期長期にかかわらず、投資家は常に相場環境をウォッチしておく必要があり、そのために内外のたくさんの経済指標を知ることが不可欠です。とりわけ投資家に重要なのが「株価指数」で、まずこれが読めないと話になりません。その点、本書は日経平均やTOPIX、NYダウ、SP500、新興市場の株価、ボラティリティ・インデックス(VI)など、投資家にとって最も重要な株価指数に焦点を絞り、基礎から応用までの幅広い知識を与えてくれます。本書が有用な理由は、通りいっぺんの指数解説にとどまらないことにあります。指数の構成銘柄はどう決まるのか、日銀はどんなETFを買っているのか、日経平均はなぜ投資のベンチマークにならないのか、などの基礎知識はもちろん、外国人投資家が7割以上を占める日本市場にあって、彼らはどの指数をどう読んでいるのか、なぜ200日移動平均線を重視しているのか、SQ(先物取引の特別清算指数)決済日に何が起きているのか、といった指数をめぐる深い読み方を教えてくれます。本書を読むと、無機質に見える数字の裏に隠された投資家たちの思惑が見えてきます。投資家としてワンランク上を目指せる本と言っていいでしょう。

同じ著者の『日本株を動かす外国人投資家の儲け方と発想法』もおすすめです!
書評がだんだん長(なご)なっとるで~

 

上級者におすすめの投資本(難易度★★★)

長期投資の正しいあり方をデータから学ぶ1冊『株式投資』(難易度★★★)

株式投資

ジェレミー・シーゲル著『株式投資』(日経BP)

ペンシルベニア大教授で金融論を教える著者が、株式投資に関する様々な要素を膨大なデータをもとに分析した本。たとえば、株、債券、金、貨幣など過去200年の金融商品の価値の騰落率を割り出し、「安定した長期的利益を求めるなら株式が最高の投資」と実証したり、ある「1月は小型株の利回りが大型株を大幅に上回る」「9月は1年のうちで群を抜いて悪い月」といった季節のアノマリー(原則や科学から説明できない事象)が正しいのか間違っているのかを検証したり。それまであいまいにしか語られていなかったことやわからなかったことを1つ1つ定量的に分析しているのがこの本のすごいところです。ダウやS&P500などの歴史や銘柄の推移のほか、こうした指数(インデックス)やそれに連動するETF・投資信託の優位性を明らかにして、インデックス投資派の理論的支柱にもなっていますね。ここまで徹底的に数値検証した投資本は過去になく、これを知ることで主に長期投資の判断に自信が持てるようになります。この記事の一番下でも紹介しますが、『ファスト&スロー』の著者ダニエル・カーネマンのプロスペクト理論など、ガチガチの経済学者なら言及を避けたいはずの行動ファイナンス(行動経済学)も取り込んでいます。株式投資に対するあらゆる事柄をタブー視することなく研究対象とする姿勢は本当に素晴らしいです。投資家が絶大な信頼を寄せるという意味で、「株式投資本の金字塔」と言っていい名著と思います。

ジェレミー教授のCNBC出演は毎回楽しみ!
みえはるんやない!

 

株式市場を動かす新しい要因を学ぶ1冊『株式投資の未来』(難易度★★★)

株式投資の未来

ジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来』(日経BP)

これもはずせません。先に紹介した『株式投資』に続く2冊目で、投資家の間で通称「赤本」と呼ばれています。これを出版する前、シーゲル教授はITバブル崩壊を見事に予見しており、本書でもその知見を裏付ける強力なデータを紹介しています。最も紙数を割いているのは「新しく登場する成長株や成長セクターは過大評価されやすい」とする「成長の罠」の項。かつて市場を独占したIBMと旧来の銘柄を比較したり、このIBMを除いたITセクター全体がS&P500のリターンを下回ることを分析するなど、人気銘柄や業種が必ずしも長期目線では優秀とは限らないという見方を示しています。その他、高配当株再投資と値上がり益(キャピタルゲイン)投資の比較、先進国の高齢化や新興国台頭に向けた未来戦略など、相場を動かす比較的新しい要因を緻密に分析し、そこから利益を上げる戦略を紹介しています。これを読むと、自分の考えが短期的な視点だけにとらわれていると反省させられます。『株式投資』ともども、どこを読んでも勉強になる1冊です。

じぇれみー繁に改名しようかなあ
どっちゃでもええわ

 

相場の変化を売買に生かすための1冊『相場サイクルの見分け方』(難易度★★★)

相場サイクルの見分け方

浦上邦雄著『相場サイクルの見分け方』(日本経済新聞出版社)

著者は1990年代に日本で人気ナンバーワンアナリストと目され、証券業界団体のトップも歴任した人物です。本書はそんな著者が、株式市場を「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」の4つのサイクルに分類し、それぞれの局面で株価、企業業績、金利がどう動くか、どんな株・業種が台頭するか、売買のタイミングをどうするか、などを過去のデータから分析して導き出しています。彼の打ち出した株のサイクル論は今も古びることなく息づいており、時代の節目、トレンドの転換点などのふとした瞬間にここに書かれていることを実感することが多々あります。我々はともすると近視眼的に短期の材料だけでトレードしがちになりますが、本書はもっと大局的な見地から相場を眺め、さらに大きなトレンドをつかんで先んじる大切さを教えてくれます。景気循環は経済学ではごく当たり前の概念ですが、株の相場循環を理論的に説いたのはこの本が初めてではないでしょうか。日本人オリジナルでこんな良書があったのかとうれしくなる1冊です。

「株の4サイクル論は独創的です!
まわるまわるよ時代はまわる

 

モメンタム投資の実践的教科書となる1冊『ミネルヴィニの成長株投資法』(難易度★★★)

ミネルヴィニの成長株投資法

マーク・ミネルヴィニ著『ミネルヴィニの成長株投資法』(パンローリング)

全米の投資コンテストで優勝し、5年連続3桁のリターンを上げた伝説的な投資家が、ノウハウを余すことなく記した本。バリューでもグロースでもないいわゆる「モメンタム投資(株価のトレンド)」を代表する著作です。ここでいう「成長株」とは株価が短期で急上昇する株という意味。上昇下落のトレンドや業種全体の見方、リスクの対処の仕方のほか、「高PER株を敬遠するな」「先導株を追え」といった著者オリジナルな知見が面白いです。長期投資をやる人にはモメンタムの見方は必要ないと思われますが、短期の投資家がどのような目線で売買しているのか、どんな要素が株価を急騰させたり暴落させたりするのか知っておくことはとても大事です。もちろんモメンタム投資をやろうと思っている人にとっては最も有用な1冊となるでしょう。

もたまにモメンタムやってます
生兵法はケガのもとやで~

 

投資の達人たちの生の声が聴ける1冊『マーケットの魔術師』(難易度★★★)

ジャック·D シュワッガー著『マーケットの魔術師』(パンローリング)

元アナリストであり自身トレーダーでもある著者が、ウォール街のヒーローと呼ばれる成功者たちに行ったインタビュー集。ヘッジファンドの帝王スタインハルト、1日に20億ドル相当の先物を扱うボールドウィン、成長株投資法で知られるオニール、日本人にも人気の高いジム・ロジャースら、登場するのは「超」がつく極め付きのトップトレーダーばかり。彼らを相手に、業界に入る経緯や初期トレードの中身、大成功・大失敗、成功のカギ、相場へのアプローチ、大切にしているルール、初心者に向けてのアドバイスなどが一問一答の形で書かれています。何度も全財産をすった後に大成功する人がいたりと、さながらギャンブラーの立志伝を読むような面白さがあります。その一方、実は損切りラインを必ず決めたり、投資上限額を守ってリスクコントロールするなど、かなりストイックに自分のルールを守り、かつ市場分析など相当熱心に勉強しているのもわかります。成功に王道はなく、いかに試行錯誤の中から自分のスタイルを見つけるか。テクニックやノウハウでなく、トレーダーの考え方や精神面を引き出しているからこそ、本書は出版から30年以上たつ今も価値を失わないのでしょう。

本書含めシリーズ4冊ありますが、まずはこの1冊から
これだけキンドルでタダやで~

 

投資家心理を行動経済学から学ぶ『ファスト&スロー(上・下)』(難易度★★★)

ファスト&スロー

ダニエル・カーネマン著『ファスト&スロー(上・下)』(早川書房ノンフィクション文庫)

著者はプリンストン大の認知心理学者にして「行動経済学」の生みの親の1人。この分野での功績でノーベル経済学賞を受賞しています。本書は行動経済学の基本的な知識を一般の人向けにわかりやすく解説したもの。行動経済学を簡単に説明すると、「人ははたして合理的な判断に基づいて行動しているか否か、そこにはどんな意思決定のメカニズムが働いているのかを様々な実験を通して明らかにする学問」となるでしょうか。内容は驚きに満ちた実験結果やエピソードのオンパレードで全編抜群に面白いです。ただ投資とは関係ない内容が多いので、全部読むのが苦痛な人は上巻の第20章「妥当性の錯覚」と下巻の第26章「プロスペクト理論」、第27章「保有効果」だけでも読んでみてください。前者は、金融市場は本当は偶然に左右されているにもかかわらず、過ちを認めない自信過剰な人たち(売買する投資家や分析するアナリスト)が集まることで成立していることを、そして後者は、人は同じ利得より同額の損失の方を大きく感じること、そしてその損得の起点(=参照点)がどんどん変化してくことを説明しています。すぐに利確してしまう一方、損切を後回しにして損失を拡大してしまうのはそのためです。人は従来の経済学が考えるような合理的な判断はせず、しかも過ちを認めらがらない生き物であることを本書は教えてくれます。投資に参加する者は常にこのことを心に刻んでおきたい、というのが本書をおすすめする理由です。

『敗者のゲーム』のエリスさんも推薦図書に挙げています
やれやれ、20冊終わったか、、、

 

 

おすすめ投資本20選、いかがでしたでしょうか。ド定番とともに、だいぶ攻めたチョイスもしてみたつもりです。

全体的に米国の翻訳書、特にパンローリングの手掛ける本が多くなりました。やはり投資先進国で長く読み継がれている本には時代に流されない重みがあります。

訳文がとっつきにくい本もあるかもしれませんが、とにかくその中身の濃さと著者の熱量を感じてください。「売らんかな」で粗製乱造される軽薄な日本の投資本とは内容の濃さが違います。段階を踏んで読んでいけば投資知識が蓄積していき、どんどん斜め読みもできるようになっていきます。

本の積み重ね

この記事を書くため、ここには載せられなかった本も含めて既読の投資本を何冊も読み返しました。そして、今までなんとなく読むのを避けてきた本もこの機会にちゃんと手に取り、予想外によかったものは採用もしました(『千年投資の公理』『相場サイクルの見分け方』の2冊がそうです)。

かなり時間をかけて選びましたが、ラインナップは最初に書いたものからかなり変動しており、今後も入れ替えていきたいと思います。長く読み継がれる本も大事ですが、それらを吸収しつつ時代に合わせて上書きされる知見も大事なので。

この記事を読んだ方がご自身の投資スタイルにぴったり合う「生涯の伴侶」を見つけられたら、紹介者冥利に尽きます。

いい本だけをじっくり熟読しましょう
稼げりゃなんでもOK!

 

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