今日は「投資スクール(オンライン講座)に入会してみた」シリーズの第3回目。
野村證券出身の2人のエコノミストが塾長と塾頭を務める「複眼経済塾」を紹介します。
こちらは『会社四季報』の“読破”で有名な投資スクール(オンライン講座)ですね。
これまで紹介したオンライン投資スクールのランキングはこちら↓↓↓

Contents
野村證券出身、異色のコンビによる投資経済塾
このスクールの運営は、東京・市ヶ谷にある複眼経済塾株式会社です。
ホームページはこんな感じ→こちら。


(★取り扱い注意・複眼経済塾の動画や画像の著作権は同塾に属します。以下同じ)
塾の代表取締役兼塾長は渡辺清二氏。
そして取締役・塾頭のエミン・ユルマズ氏がいます。
お二方ともメディア等で活躍されているので、株トレーダーならどこかで見たことがあるかもですね。
お二方とも野村證券の出身で、機関投資家営業部という同じ部署の先輩後輩だったとのこと。
国内外の機関投資家に投資情報を提供する部署で、渡辺氏はここで先輩から四季報を隅から隅まで読むよう指導され、後から入ったエミン氏がその薫陶を受けたようです。
渡辺氏が独立して投資助言業の四季リサーチを立ち上げ、あとからエミン氏が加わって、2016年に現在の塾を立ち上げました。まだ比較的新しいです。
画面真ん中が渡辺氏、右がエミン氏です。

まあこのお二方の変人ぶり(ほめ言葉です)がすごいです。スクールはこのお二人の顔でもっている感じですね。
以下1人ずつ見ていきましょう。
代表の渡辺清二氏は『四季報』読みの達人
代表の渡辺清二氏は『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』などの著書があり、20年分以上(80冊以上)の四季報を全部読破したという変人有名人です。

東洋経済新報社が1936年(昭和11年)に創刊した株式投資家のための情報誌。約3,700社にのぼる日本の全上場企業を1ページに2社、2,000ページ近くに収め、会社データや最新の情報、来期予想、値動きなどを掲載。上場企業全社を収録した書籍は世界でもこれだけ(以前は『日経会社情報』がありましたが完全デジタルに移行し、書籍版は廃刊になりました)。しかも新春・春・夏・秋号の4回発行の季刊というのがすごい。ひところは発売日に読み込んだ人の売買で動く「四季報相場」というのがありましたが、今はオンラインなどの情報が早くなって、発売日には相場は終わってる感じです。
渡辺氏は『四季報』を発行している東洋経済新報社にも公認されている四季報読みの「達人」です。
この本は四季報を読み込む参考書の中でもピカイチのものと思います。以下の記事でも取り上げました。

複眼経済塾に入ると、まずこの達人が『四季報』の読み方を解説する基本講座の動画を見ます。

1社分のぎっしり詰まった情報をA~Nブロックに分けて読むんですが、その中で特に重要なA・B・E・J・Nの読み方を詳解しています。
また、四季報が出るごとに「四季報分析詳説」として6つの動画で「印象」や「テーマ」などを分析しています。
複眼経済塾はこの「四季報読み」を売りにしていて、よく人集めにも使っていますね。
3~4時間かけて中身を読み込み、意見交換をする「四季報10倍ワークショップ」もあります。私が最初に入会したころはたしか一般参加費3万円台でしたが、現在は5万円取ってますね。塾生でも15,000円取られますが、、、。
国際相場観に優れたトルコ出身のエミン氏
続いては塾頭のエミン・ユルマズ氏。氏はイスタンブール出身のトルコ人です。
この方の経歴がすごい。高校時代に国際生物学オリンピック優勝。日本に来て東大の工学部を卒業し、(高給欲しさに)野村證券入社。当然、日本語ペラペラ。さらにポーカーの世界的プレーヤー(日本代表クラス)でもあります。
著書に『それでも強い日本経済』があります。

いま世界で進んでいる現象を東西間の新しい覇権争いを「新冷戦」ととらえ、日本はそれを追い風にできるというのがエミン氏の主張です。「ジャポニスム再来」ともずっと主張しておられますね。
2020年10月追記:
エミン氏の最新刊が出ました。『コロナ後の世界経済』(集英社)。
新冷戦はイデオロギー対決となってきた。シンガポールに代わって東京がアジアの金融センターになる。割安株の多い日本市場で日経平均は2025年に5万円をめざす。等々の内容が書かれています。
元記者としては、日本に対する見方が若干楽観的すぎるかな~と感じる内容ではありますが、エミン氏に言わせるとマスコミ(とそれに乗せられる日本人)が悲観的すぎるそうです。
ま、私もそれは中にいて感じてました。なんでも「問題だ」とか「課題山積だ」とか、煽(あお)りすぎなんですよね。
初めてエミン氏を見たのは、塾長の渡辺氏と同じ「ストックボイス」。ゲストコメンテーターでの出演でした。
で、この方が図解で出してくる資料が、経済記者だった私も見たことのない海外の指標ばかりだったため(投資関連の指標ってあんまり用がなかったということもありますが)、ほかの日本人アナリストとは違う、とても広い視野で株式市場や世界経済を分析している人だなと感じました。
私はそのエミン氏の世界情勢分析がまずは聞きたくて入塾しました。
で、塾生専用ページにはエミン氏の「国際情勢講義」の動画がときどき配信されるので、これは毎回欠かさずに見ています。


トルコ出身だけあって、中東情勢には特にくわしいです。
塾には「エミン塾頭 トルコウィークリー」というコーナーがあり、週1で情報発信しています(これは動画でなく文書)。僕はやりませんが、トルコリラでFXやる人にはかなり有益な情報なのではないでしょうか。

「四季インデックス」が儲かる(かも)!
このほか、両氏が全国の有望企業を訪れる「企業訪問記」やトップを招いて自社企業を解説してもらう「IRミーティング」などのコンテンツがあります。
しかし、この塾の目玉はなんと言っても「四季インデックス」でしょう。
『四季報』が出るたびに「気になる銘柄」を21社ピックアップし、公表して解説しています。
他の塾生にとってはこれが最も楽しみなコンテンツかもしれません。
だって、自分の代わりに達人本人がめんどくさい3,700社の読破をしてくれて、有望銘柄をピックアップしてくれるんですから。

塾ではこの「気になる」21銘柄の株価騰落率を「四季INDEX」として独自に指標化しています。
そして実際に1000万円を元手に独自のファンドをつくり、運用もしています。その運用成績がこちら(ポートフォリオ専用のTwitterアカウントより)。

ファンドを開始した2016年8月を100として、複眼塾のポートフォリオとマザーズ・日経平均の騰落率とを比較したものです。
運用開始から2年足らずで1700万円まで増やし、2018年から渡辺氏1000万、エミン氏500万円に分けて再スタートしたようです。
そこからは市場全体の低迷が響いて苦戦を強いられていますが、それでもまだふたつのベンチマークを大きく離していますから、なかなかの成績です。
まあ、21銘柄の中には大きく上昇した株もあれば(ワークマンとか)、大きく下落した株もあるので、あくまで全部に分散して長期で保有するのがいいのでしょう。
といっても、21銘柄全部に分散するにはけっこう資金が必要ですけど。
まあ、渡辺氏なりエミン氏なりがどういう視点で銘柄をピックアップしているか、今の時流はどうなっているか、といった見方を勉強する気持ちで見た方がいいです。
確実に儲かるという保証はありません。
感想まとめ 投資銘柄を探すのに役立つ
だいぶメリットばかり並べてしまいましたが、デメリットもあります。
まず、マイクの音声が聞き取りにくいところがあるところ。オンライン向けの動画を録るならもう少し機材をいいものにして欲しいもんです。
あと、再生スピードですが、2倍までは調整できます。ただ前回紹介したグローバルファイナンシャルスクール(GFS)の動画が最速で3倍まで早回しできるため、それと比べると多少イライラします。まあ録音レベルがイマイチなので、これ以上の早回しには耐えられないかもしれません。
先述した通り、各ワークショップ参加が無料でないこともつらいところですね。この2人の看板ならお金を払ってでも会いたいという塾生が多いのかもしれませんが、月々の会費を払っているのに基本ワークショップなどに追加料金が必要なのはいただけません。
お金の面に関しては、四季報発売の月以外が無駄に感じるというデメリットもあります。
塾生の会費は月会費制で毎月10,000円です(初月は入会金込みで15,000円)。年間12万円。セミナー参加等でさらにお金がかかります。この価格を高いとみるか安いとみるか。
入塾すれば確実に銘柄分析の実力は向上すると思いますし、塾長・塾頭お二人の講義が定期的に聴けるのはうれしいです。
オンライン動画も、四季報講座やその他の投資関連のコンテンツなどけっこう充実しています(私が一番見たかったエミン氏の「国際情勢講義」は更新頻度が少なすぎるものの)。
ただ、四季報の見方を覚えて自分で銘柄を選べるようになった人、リアルスクールも参加したい人、21銘柄も毎回買っていられないよという人にとっては、ちょっと月会費は高く感じるかもしれません。
で、一番の問題点。
ここは新規塾生の常時募集を制限しています!
2019年5月から新規募集を停止し、欠員が出るたびに再募集をかけています。現在1000人ぐらいの塾生がいるようです。
塾長・塾頭とも忙しそうな方たちだし、少ないスタッフで回すにはキャパが足りないのかもしれません。
彼らの主な収入源は機関投資家への情報提供みたいなので、個人投資家にそんなにかまってられないってことなのかも。まあ仕方ないですね。
なので、興味のある方は、まずは同塾主催の各種セミナーを受けてみることをおすすめします。先述した通り、塾生以外は参加料がさらに高いですが、、、。
塾生の欠員情報を教えてくれるみたいですので、希望者はこちらからメアド登録を↓↓↓
各種ワークショップの情報などはこちら↓↓↓
さて、「自腹で投資スクール(オンライン講座)に入会してみた」シリーズ第3弾、複眼経済塾、いかがだったでしょうか。
渡辺氏・エミン氏という人気エコノミストが運営するだけに、すぐ定員に達してしまう半面、投資初心者にはややレベルが高いこともあり、毎月の月謝負担が重いと感じたらあまり長続きしないかもしれません。
- 渡辺氏、エミン氏の野村證券出身コンビが経営
- 『四季報』読みが持ち味であり強み(渡辺氏)
- 中東情勢はじめ世界の政治経済の分析も得意(エミン氏)
- 独自に選定した四季INDEXが好成績
- 人気のため新規塾生は随時募集していない
おすすめの投資本記事はこちら↓↓↓

投資知識を増やすおすすめのオンライン投資スクールランキング↓↓↓

人生が変わる!無料オンライン投資講座はこちら↓↓↓
【実際の投資成功者が教えてくれる、生涯資産に差が出るセミナー】

講義数や生徒数など4冠日本一達成の投資スクールが主催。セミナーマニアの僕がこれまで受けてきた中で最も優れていると思うオンライン投資セミナーです。初心者から経験者まで、ここで学べる「投資の王道」を身につけるだけで生涯資産のケタが変わってくるはず。累計50,000人超が受講していますが、僕ぐれあむも視聴してから投資成績が飛躍的に上がり、資産億超えの原動力になりました。公式案内ページは下のボタンからどうぞ↓↓↓